名前の由来
小林 賢次の「賢」と、千草の「草」からとった「賢草」、「けんそう」と呼んでいますが、「かしこぐさ」とも訓読みできます。
”わがやどの穂蓼 古幹 つみ生ほし 実になるまでに 君をし待たむ” (第十一巻 2759番)
万葉集にも歌われている「蓼(たで)」の古名は、『日本国語大辞典(小学館)』によると「かしこぐさ」でした。「かしこぐさ」の文献例は、江戸時代の『書言字考節用集(1717年)』にみられますが、当時の字書に載るということは、その前 200~300 年間はことばとして存在していたと考えられます。
「たで」は「たで食う虫も好き好き」という諺もある一方、その辛みをいかした蓼酢という調味料のほか、虫さされや薬にも使われたので、「使い方によっては賢い(有効性のある)草」という名を得てきたものと見えます。
小林 千草が残していた手紙の中に 、私設図書館として蔵書を永く広く活用頂きたいということ、またその名前を「賢草文庫」とすることが、上記のような内容と共にしたためられており、まさに二人に相応しいと感じ、その名前を文庫名とすることに致しました。
また、私設図書館としては「賢草文庫」となりますが、法人としてはその他の事業も展開をしていくため、「賢草」をいかして「賢草日本語研究会」としております。
事業概要
賢草日本語研究会は、小林 賢次・千草が生涯に渡り収集した図書・文献・資料や発表・未発表を問わずその研究成果等によって、後人による日本語学の調査研究を促進し助成してその進歩発展を図り、我が国の学術の発展に寄与することを目的として、主に以下のような事業を展開しています。
日本語学に係る調査・研究のための私設図書館「賢草文庫」事業
小林 賢次・千草の手稿及び収集図書・文献・資料等の整理保存
小林 賢次・千草の業績をまとめた全集の刊行
小林 賢次・千草の著作権の管理
組織概要
理事
代表理事 小林 英文
業務執行理事 小林 和弘